受け継ぐという事

寒さもやっと落ち着いて春の気配が感じられる日々

朝晩の冷え込みにも慣れたせいもあるのか?

心のそこから「寒っ」って日がなくなりました

そんな2月の中旬に国指定民俗無形文化財の「西浦田楽」がありました

水窪に住んでいながら、朝まで見学した事がなかった俺(汗)

今回は消防団のお手伝いとしてはじめて最後までお付き合いしました

寒い時期なので、きっかけがないとなかなか朝までは・・・・・

おかげで今回はゆっくり見学できました

この「西浦田楽」

月の出~日の出まで、能衆が舞を踊り続けます

途中、少しだけ休憩がありますが・・・・・

歴史は古く、なんと1300年前から続いているとの事

しかも世襲制

誰かがお手伝いしたくても、「はいど~ぞ」ってわけにはいかない

特に「別当」と言われるH君の家では、3週間ほど前から、肉・魚は一切食べてはいけない もちろん、卵・牛乳・カツオだしもダメ

しかも、同じ屋根の下に住んでいても、能を舞う人とそうでない人はお米も別釜で焚かなくてはいけない

変な話、この次期は、たとえ新婚さんでも男女の営みは御法度

などなど

とにかく厳しい決まりがたくさんあります

H君の場合は、普段は遠方でサラリーマンとして働いているので、この次期だけ帰省して、伝統を守っています

一昨年までは、親父さんがメインで行っていたけれど、若くして亡くなられたため、昨年からはこの伝統を受け継いでいる

本人はどぉ考えているのか?

まだ直接聞いてはいないけれど、正直、かなり負担になっていることは間違いない

でも、やらなきゃいけない

それが彼に与えられた使命だから

自分も同じように親父から店を受け継いだ

他にやりたい事もなかったわけじゃないけれど、やはり長男として生まれると自然とそんな流れになる

今でこそ、お客様に支えられて、楽しくやれているけれど、やっぱり他の仕事に浮気したくなった時期もあった

でも、H君の場合、仕事ではない

知らない人は「やめれば」なんて簡単に言うかも知れないけれど、仕事じゃないだけにやめることができない

こういった日本固有の伝統的な文化を絶やす事など個人の一存でできるもんじゃない

その分、逃げられない彼は本当に大変だと思う

俺と違って背負ってる物の重さが全然ちがう

おまけに「国指定」なんてついたらなおさらだ

これからも、きっと何年、何十年と続けていかなければならない

彼にはすごいプレッシャーだとは思うけれど、負けずに頑張ってほしい

同じ受け継ぐ者として、応援していきたい

これはあくまで俺の個人的な意見だけど、国が指定するならば、彼の生活を保障するぐらいの事があってもいいんじゃないかな?

無駄な金を何千、何百億と使うぐらいなら、彼のように真面目に日本に貢献している人達を応援して欲しい

同じお金なら、有効に使って欲しいもんです

本当にそう思います

それにしても、仕事以外で久しぶりに徹夜

ひょっとしたら若かりし頃のマージャン以来かも?(笑)

翌日は仕事しながらボ~としてました

やっぱり、もう若くないな~

おすすめ記事

  1. とっても遅いご報告(^^ゞ
  2. やっと帰って来た水窪の9月。

関連記事

  1. いち押しバターサンド
  2. あと2週間。
  3. 水窪町消防団 新車に入れ替え。
  4. 町の風景
  5. 水窪にも雪が積もりました。
  6. 2015
  7. 玉虫色
  8. 今年最後のイベント
PAGE TOP