水窪の小正月

スタッフのヤッコです!

1月15日は小正月。
地域によっては小正月をワカトシ、コドシ、といろいろ呼び方があるようですが水窪ではモチイと呼びます。

小正月には地域色があらわれる行事が全国にありますね。
豊作を祈る行事や新しい年を占う行事など様々です。
私はどうやらお正月より小正月のほうが好きみたいで昨年は綱引き神事を追いかけて北陸やら方々へ行きました。それらも是非、お伝えしたいのですが…

今回は水窪町に伝わるものをいくつか紹介しておきますね。

まず、この画像、新木(にゅーぎと読みます)ウルシやカシノキを割った木に12月と書いて玄関に祀る風習は水窪にも残っています。


また、水窪の西浦地区では削り花を玄関に飾ったり蛭子さまに供えるお宅があります。
新木も削り花も家内安全、豊穣祈願、お祝いや幸木の意味があるようです。

削り花、実はこれがアイヌのイナウに似ているなと以前から思っているのですが用途が違います。また地域によってダイノコやアワボと呼び方が様々でこのような文化がどんな場所にどんな意味をもって伝承されているのか調べていくのは楽しいですね。

そして小松屋製菓としてぜったいに紹介しておかなければいけないのは「成木責め」ナリキゼメという豊作を祈る風習です。


1人が柿や梨など果実のなる木に向かい「なるか、ならぬか」とナタで切りつける木裏からもう1人が「なります、なります」と答えて樹木に豊作を約束させるというもの。


なんというアニミズム!シャーマニズム!でもちょっと脅してないかい??


切りつけたところにはお粥をぬって神様にお供えするということです。この成木責めは他の地域にもみられるようですが水窪では「栃の木」にもこれを行ってきました。

たいてい、果実の木に行われるというものですが栃に成木責めをするとは、水窪ではいかに栃が大切な食料源だったかということがわかるわけです。


栃は縄文時代後期頃にアク抜きして食されていたそうですが、この成木責めはその頃からあったのでしょうかね。

私は今日、栃もち用の栃の実を裏ごししました。
もちろん「美味しくならぬか!」と脅したりはしませんよ
そのかわり 「美味しくなぁれ」といつもつぶやいています!!

今日も皆さんにとって良い1日でありますように。

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