幻の黒あずき。

今日は変わった食材のお話です。

↑の写真、「幻の黒小豆」。本当に真っ黒な小豆です。
名前はどこかで聞いたことがある?かな?って方もいるかも知れませんが、これがなかなかの代物で、今現在、日本では、宮古と北海道・長野の一部地域で作られているだけ。その他の地域ではほとんど栽培されていないとても貴重な小豆です。
私自身も、初めて手に取ったのは最近の事で、それまでは写真でも見た事はありませんでした。
昨年の事ですが、以前から親しくさせていただいている原料の問屋さんから少しわけて頂いたのがはじまりで何度か色々な方法で試作をしてみました。
しかし、煮てみてビックリ。最近の出来のいい? 小豆とは違い、煮えが非常に悪くて皮が破れやすいと言う具合で、商品化に向けて難題山積となっていました。逆に言えばそれだけ人の手が加わっていない純粋な小豆とも言えます。
それでもやはり菓子屋の意地! 今年に入りようやくイメージ通りの仕上がりになりました。今まで良質な北海小豆ばかり使っていたので、あらためて小豆の難しさを教えられた感じです。初心に帰る!ではありませんが、初めてあんこを炊かせていただいた「小僧」の頃を思い出しました。
そんなこんなで、この 「黒小豆」 はなんとか乗りこなすことが出来ました。
肝心のお味のほうは、北海小豆に比べると非常に淡白な感じがして、あっさりと食べられると思います。おそらく昔の小豆はこんな味がしたのかな? 今の時代、逆に新鮮に感じます。
収穫量が非常に少ない品種なので、通年商品には向きませんが、数量限定商品として、なんとか皆さんにお試しいただきたいと思っています。
今後の課題はどんな食材とコラボさせるか・・・??? ただ今奮闘中です。なんとか春までには、「黒小豆」を使った和スイーツを完成させたいと思っています。 ご期待ください。

北海小豆について

北海小豆もはじめから今ほど美味しい小豆だったわけではなく、長年にわたり、北海道の恵まれた環境で栽培され、その過程で培われてきたノウハウを蓄積し、品種改良を重ねた結果、「煮えが良く、風味がいい」おいしい小豆になりました。今では他の追随も許さぬほどお菓子作りに適した最高の小豆です。他にもおいしい小豆の産地もありますが、私は北海道産が好きです。
小松屋製菓のあんこには、100%北海道十勝地方の小豆を使用しています。
   
→→→小松屋厳選素材でも御紹介させていただいています←←←

ここ数年流行っています「黒大豆」や「黒豆」。
ポリフェノールがナントカカントカ・・・・・・。
もちろん、この「黒小豆」にも黒ならではの不思議な栄養素がたっぷりです。

おすすめ記事

  1. とっても遅いご報告(^^ゞ
  2. やっと帰って来た水窪の9月。

関連記事

  1. 至福のとき 「嬉・嬉・嬉」 
  2. 水まんじゅう
  3. デビュー。
  4. 駅伝
  5. 春休み
  6. 雪化粧。
  7. 休日。
  8. 花火。
PAGE TOP