あの出会いから15年。やっと・・・
恥ずかしながら(^-^;
超不定期ブログUPです!
例年よりものんびりな「梅雨」がやってきましたね〜☔︎
早く梅雨明けしていただいて。スッキリした青空がみたいですね☀️
さて。
今日は「やっと」出来ました!のご報告。
『あの出会いから15年』
ついに幻の黒小豆スイーツ完成!
https://5028seika.com/diary/20100219/
2010年にブログで少しご紹介させていただいた「黒小豆」
ついに商品化出来ました。
そもそも「黒小豆」って?
名前は小豆ですが、いんげん科のささげ豆、正式には「くろささげ」。
原産は沖縄~九州と言われていてます。
ニーズが少なくなった事、新品種が出来た事などもあり、現在は東北地方の一部、長野県などで細々と栽培されているようです。
その黒小豆との出会いは・・・。
水窪にUターンして数年。
父から仕入れを任せられるようになりました。
その頃から原料屋さんには「面白い、珍しい素材があったら教えてね!」とずっと言ってまして。
問屋さんが水窪地域に来なくなった今でも電話でお願いしてるのですが(^-^;
これだけ情報があふれる世の中で、店主が「おっ!」「これは何?」と思えるような物はなかなかありません。
そんな中、豆問屋さんが「面白い豆があるよ」と一握りの豆を見せてくれました。
初めて見るそれは毎日「小豆」を見ている店主にも新鮮な物でした。
真っ黒で、小粒で、すこし丸みがあって。
見た瞬間に「いいね~」※井之頭五郎風~でした。
それが2009年。
これを使って何か作ろう!
すぐに仕入れよう!とおっちゃんにお願いしたのですが。
「ごめんねぇ~。売るほどないんだよぉ」
おいおい(^-^;
じゃ何で俺に見せたかなぁ(^-^;
手に入らないって思うと余計に欲しくなるじゃん!
詳しく聞くと、前述したように需要があまりなく農家さんも自宅で消費する分しか栽培していないとの事でした。
それでも何とかならないかなぁ?
豆問屋のおっちゃんに「しつこく」お願いする事~数年。
長野県の伊那地方で栽培している農家のおばちゃんから300gほどの「黒小豆」を分けていただける事になったのです。
さて。この量で何を作る?
試作するにも量が少ないだろう?
ご厚意でいただいた物だし。これ以上は無理も言えないしなぁ~。
ひょっとして自分で栽培して増やすしかない?(^-^;
どこで? 俺が? そんな時間ないじゃん! どぉする?
その時は一旦保留。長野から来た黒小豆の「種」は大事に保管しておくことにしました。
その後・・・時は流れ。
水窪を舞台にした映画の撮影が町内各地で行われました。
初めての経験で何をしていいのか?わからないながらも。
「何かしなきゃ!」
スタッフのお手伝い、エキストラ募集のサポートなどを円滑に進めて撮影を成功に導く。
個人では無理があるなぁ~。
そこで、地元の仲間達とNPO団体を立ち上げました。
仲間が増えると、友達の友達が仲間となり。色んな方々に協力していただく事が出来て。
映画は無事に公開されました。
主演の女優さんはその後大ブレーク!
良かった~良かった~となりました。
でも・・・この団体どぉする?
せっかく仲間が集まったんだから、NPOで他に出来る事ないかな?
皆でミーティングを重ねる中で
「水窪も年寄りが増えて畑が「がんこ」(※水窪弁でたくさん、いっぱい)に空いてきたねぇ~」
「畑止めるとボケる衆が多くなるで困るがぁ~」
「何か水窪の特長ある物で健康寿命を延ばすような事は出来んかいねぇ?」
「あれって旨いねぇ~? じゃがたの煮っころがし。あれは水窪のイモじゃないと出せん味だら?」
「ほんじゃ、「じゃがた」でも作るかねぇ~」
栽培が楽で収量も多い「キタアカリ」を育てる住民が増え、在来の「水窪じゃがた」が減っている。
高齢化で休耕地が増えている。そんなタイミングでもあったので。
いいかも!
畑のド素人集団が始めた「じゃがた」栽培。
試行錯誤し大失敗などもありながら何とか軌道に乗り。
「水窪じゃがた」から作られたお酒やコロッケの販売。
「じゃがた」をテーマにしたイベント開催が出来るまでになりました。
内外に認知度が高まった事で、「水窪じゃがた」を作れば買い取ってくれるよ!
そんな口コミが自然と住民に広がり、今では「キタアカリ」から「水窪じゃがた」へと戻って来た住民が増え、畑を頑張る年寄りも増え、NPOとして一つの目標は達成!
せっかく「土いじり」を覚えたので、他にも作りたいねぇ~なんて事になり。
その後は「粟」を栽培して浜松の老舗菓子店「春華堂」さんと共に色んな事したりして。
2020年。
粟もそれなりに安定して収穫出来るようになり。
今度はどぉする?
そろそろお願いしちゃおうかな!
例の「ブツ」の栽培を!!
NPOの畑を間借りして黒小豆とか出来そうじゃない?
何なら「みさくぼ在来キビ」も出来そうじゃない?
畑作業のエキスパートK君に相談して※口説いて「黒小豆」「むかしキビ」の栽培がスタートしました。
初めての事だらけで1年目はとっても苦労しましたが。
2022年。色んな方々の協力とK君の地道な作業で初めて納得出来るクオリティの黒小豆が収穫できました。
そして、試作を何度も重ねて完成した第一弾が今回のスイーツです。
とっても長い長いお話で恐縮です(^-^;
最後まで読んでくださりありがとうございますm(__)m
そんなこんなで。
2024年。「やっと」黒小豆スイーツ完成しました。
「黒小豆」も「栃」も水窪で育った貴重な素材。
これからも可能性をとことん追求していきたいです!
静岡新聞さんに取り上げていただきました🆕
トチの実と黒小豆 こだわり抜いた水窪産ケーキ 浜松の製菓店構想10年以上 NPOが希少素材栽培(あなたの静岡新聞) https://news.yahoo.co.jp/articles/98b396e1d4bd2cadb04f235b0b4fa305f9dd9d93
中日新聞さんにも取り上げていただきました。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- お知らせ2024年12月9日ご予約受付延長のお知らせ。
- お知らせ2024年12月6日12月7日~8日 タマガワグリーンマーケットに出店(二子玉川高島屋ARENA HALL)
- お知らせ2024年11月3日栃とくるみのシュトレン 予約受付中です。[ 12/8まで ]
- メディア掲載2024年6月21日2024年6月)中日新聞と静岡新聞にトチの実と希少な黒豆を使った「バターケーキ」が掲載されました。