焼津と鰹節と栃もち。
あっという間に3月。
ブログの更新が滞ってしまい(^^ゞ
関東にお住いの大先輩から~
「もっとブログ更新してくれよぉ!」
とご指摘いただきまして(^^ゞ
ようやく更新です。。
さて。
先日、スタッフも一緒に焼津へ。
で。
今日は「栃もちと焼津」の関係について。
はぁ?
と思われるかも知れませんが。
とっても深い深い関係があるのです。
「栃」はとても灰汁(サポニン・タンニンなどの苦味成分)が強く、食用にするには、灰汁抜き作業が欠かせません。
一つ一つ丁寧に皮をむき、山の冷たい清流で7~15日間晒します。
その後、灰汁抜きするために木灰を使用するのですが・・・
そこで! ついに「焼津」の出番です!
日本一の鰹水揚げ量を誇る「焼津」
鰹と言えば、「鰹節」 個人的には「カツオのたたきも好き」w
「鰹節」を製造するには、薪が欠かせません。
それも火持ちがいい「楢(ナラ)」でなくてはいけません。
栃の加工にも「楢(ナラ)」の木灰が最適です。
今まで、弊店では、薪ストーブを使用されている皆さんから木灰を分けていただいたり、自分で薪を焚いたりと。
貴重な木灰の確保をして来たのですが。
今年から焼津にある鰹節屋さん「(株)やま十増田商店」https://www.yama10.jp/さんの木灰をいただける事になりました!
非常に良質な木灰で、いただける量も多く。
これで安定して、とっても香りがいい栃を仕上げる事が出来ます!
増田商店さんは、弊店と同じく、昔ながらの手間暇かかる作業を貫いています。
その名も「手火山造り」https://www.yama10.jp/monogatari/
効率がいい最新の製法も重要な産業です。しかし、先人達が築いた知恵を今も変わらず受け継いでいる増田さんの仕事を拝見させていただき、同じような気持ちで「栃の加工」に携わっている私としては、非常にそそられました。
お邪魔した際には、専務自ら「鰹の良し悪し~鰹節の種類~作業工程」などなど。細かくご説明くださいました。
一般の方も、予約をすれば、工場見学も可能!との事。
物が溢れ、廃棄される食品が多い昨今の日本。
特に子供達には、どんな工程を経て、どれだけ時間をかけて「鰹節」が出来るのか!?
使わない鰹の頭部はどうやって再生されるのか!?
薪を燃やした後の木灰、じつは・・・「水窪へ行く!」などなどw
素材のすべてを無駄にしない仕事ぶりは、きっと子供達にもいい刺激になるんだろうな?
是非、自分の目で見て、食べ物の有難さ、生き物の尊さ、日本の伝統技術の素晴らしさを勉強していただきたいですね。
水窪小学校の先生にもオススメしておこう!
栃の実をむく作業をお手伝いしてくれるNさん。
薪を提供していただいている「増田商店」さんをはじめ、Kさん、Iさん、Yさん。
色んな方々のお力で小松屋の「栃菓子」は出来ています。
私も増田さんを見習い、もっともっと精進しなくては! と気持ちを新たにした1日でした。
帰りは定番の「焼津さかなセンター」http://www.sakana-center.com/へ。
その日の夜は当然、鮪と鰹と鰹節、それとS君からいただいた長野の銘酒「真澄」で・・・ 旨かった!
栃のお菓子が初めての方は。
とっても食べやすいこちらはいかがですか?
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