「豆こなし」の作業。
「豆こなし」ってわかりますか?
ここ、水窪では、大豆を殻から取り出す作業のことを言います。米で言うところの脱穀ですね。
5月頃に植えた大豆。夏には枝豆として、ビールの最高のツマミになりますが、食べきれない枝豆を、秋まで収穫せずに置いておいて、しっかり乾燥させるとこの作業に入ります。
水窪ではほとんどの場合、この大豆を自家製味噌にします。我が家では作っていませんが、御近所からおすそ分けをいただくと、その家庭の味がそれぞれあって、どれもおいしい。
山で生まれ育った私には、この「地味噌」が一番落ち着きます。
子供の頃は、なんで味噌汁に豆が入っているのかわかりませんでしたが、大人になってからやっとその ”なぞ” が解けました(笑)
ちなみに、私の友人で、都会で生まれ育ったT君は、「枝豆=大豆」。この事すら知らなかったようなので、ちょっと自慢げに教えてやりました(笑) いつもは防戦一方の私も、こういった”じいちゃん、ばあちゃんの知恵”系だけは強いんです。
私は菓子屋なので、小豆もたくさん獲れれば、100%地元産のあんこができるのにな?って思うときもあるのですが、山間地域で土地が少ないので、なかなか難しいかな。
この写真を撮影した日は、結構寒い朝でしたが、近所の通称「リョーニー」は元気に「豆こなし」をやってました。ちょっと照れながらも、撮影協力ありがとね。
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